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獲る人

機関部 操機手

2013年入社

MAO KARIZUKA

狩塚 真生

自分にしかできないことを極め、
船の安心・安全を守り続けたい。

狩塚 真生

狩塚 真生

MAO KARIZUKA

機関部 操機手

2013年入社

「捕鯨」という世界でも珍しい仕事に興味を持ち、共同船舶に入社。現場で培った技術と経験で、船の機関を守っている。

船の整備や点検を行う機関部の中でも、実際に手を動かす役割を担うのが操機手です。日々の業務を通じて船上の安心・安全を守り続けてきた狩塚に、仕事と向き合う姿勢や共同船舶の魅力を聞きました。

唯一無二の仕事に惹かれて飛び込んだ世界。

水産学校に通っていたものの、最初から船に乗ろうと思っていたわけではありませんでした。ただ、学校が所持していた実習船が出航する姿を見て、「船って格好いいな」と興味を持ったんです。その後に学校の求人票で共同船舶の存在を知ったのですが、そこに書かれていた「鯨」という言葉のインパクトに惹かれて入社を決めました。実際に働いてみると、唯一無二で特別な仕事という実感がますます湧いてきて、すごくやりがいを感じています。また、鯨食文化を広めようという会社の姿勢が実り始め、最近では周りでも鯨を食べる人が増えてきています。こうした活動に貢献できていることも嬉しいです。

現在は操機手として、船の機関の整備や点検、メンテナンスなどを担当しています。同じ機関部には機関士という肩書きの方もいますが、機関士は方針を定める役割なのに対して、操機手は実際に手を動かす立場。たとえばある機器類が故障した際、故障の理由や経緯を機関士が突き止め、操機手が修理をするというイメージです。修理の際は、船にある素材を溶接してものをつくることもあります。少しでも長く使えるように、細部まで丁寧につくることを意識していますね。

些細な変化にも、いち早く気づけるように。

機関士の補佐をする役割ではありますが、だからといってすべての判断を機関士の方に委ねるのは無責任だと思いながら働いています。操機手は現場で過ごす時間が長い分、いち早く異変に気づくことのできる立場だからです。経験を積む中で、匂いや音、振動などがいつもと違うといった、些細な変化に気づくことができるようになってきましたね。

一度、海水から真水をつくる「造水機」という機械のポンプが壊れてしまったことがありました。水がなければ生活も航海も成り立ちません。そのときはメーターの目盛りの様子がいつもと違うということに気づき、故障箇所や原因を早急に突き止めることができました。

どんなに優れた機器類でも、必ず故障やトラブルに見舞われるもの。その原因を探り、作業し、改善できたときは、仲間に貢献できたと実感できて嬉しいですし、自信にもつながりますね。

「狩塚じゃなきゃダメだ」と認めてもらえる存在へ。

入社した当初は右も左もわからず、ただ与えられた仕事をこなすだけで精一杯でした。今では「自分がやらないと終わらない」という状況が増えてきたこともあって、責任感やプロ意識が芽生えたように感じています。やる気や向上心、仕事を覚えようと前向きな人は、ぜひ共同船舶に飛び込んできてほしいと思っています。

操機手から機関士もめざせるのですが、私自身は手を動かすことやものづくりが好きなので、今後も今の仕事を極めていきたいと考えています。「狩塚じゃなきゃダメだ」とみんなに認めてもらえるような技術を身につけていきたいですね。