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獲る人

甲板部 甲板手

1999年入社

TOSHINORI YAMANA

山名 寿典

多岐にわたる業務に、
責任を持って向き合う。すべては
「怪我をしない、させない」ために。

山名 寿典

山名 寿典

TOSHINORI YAMANA

甲板部 甲板手

1999年入社

甲板手として、船の管理や鯨の引き上げ、操船など、さまざまな業務を担う。休暇中は趣味のバイクや家族との時間を楽しんでいる。

船上では、些細なことが大きな事故につながるケースもあります。こうしたトラブルを防ぐために、船の管理や修繕、航海中の見張り、操船など、多岐にわたる業務をこなすのが甲板部です。甲板手として活躍する山名が、仕事をするうえで大切にしている心構えについて語ってくれました。

ここでしか経験できない仕事がある。

水産学校に通っていたときに、学校からの紹介で共同船舶のことを知り、鯨を獲る仕事に興味を持って入社を決めました。
現在は甲板部に所属し、甲板手という立場で働いています。仕事の内容は船全体の管理や航行中の見張り、鯨の引き上げ、操船などさまざまです。また、船の修繕も担うことから「船のカーペンター」と呼ばれることもありますね。

一度の航海が約半年と長い分、無事に仕事を終えたときの達成感はとても大きいです。また、世界で唯一の母船式捕鯨に取り組んでいることや、哺乳類の中でも最も大きい鯨と向き合える仕事でもあるので、何年船に乗っていても飽きることはありませんね。

「怪我をしない、怪我をさせない」という決意で。

全員が無事に帰港できるように、入社以来ずっと「怪我をしない、怪我をさせない」という決意を胸に行動してきました。もしも怪我をしてしまったとしてもすぐに陸に向かえるわけではありませんし、船上でできる治療にも限りがあります。また、私が所属している部は7名という少人数で動いているので、怪我で離脱すると仲間にも迷惑がかかってしまい、業務にも支障が生じます。

「怪我をしない、怪我をさせない」ためには、細部にまで注意を払うことが重要です。たとえば自分が機械を動かしているときに人が近づいてきたら大声でアナウンスをする、廊下が滑りやすくなっていたら拭いておくなど、些細なことですがこうしたケアが怪我の防止につながります。また、水が漏れたり電気が止まったりすると船上での生活が成り立たなくなるため、不測の事態に備えて24時間いつでも動けるように準備しておくことも大切ですね。

船に乗っている間は常にローテーションで業務を回していくので、休日という概念はありませんが、休憩時間に気分転換することはとても大事です。仕事がひと段落したら、仲間とお酒を飲んだり話をしたりして過ごしていますね。

オフシーズンは趣味を満喫できるのも魅力の1つ。

今では後輩に仕事を教える機会も増えてきました。私自身が先輩方から教わったことを思い返しながら、指導にあたるようにしていますね。仕事を覚えるまでは苦労することも多いですが、慣れてくると自分で考えながら動けるようになるので、仕事も楽しくなってくると思います。責任を持って仕事に取り組みたいと考えている人には、とてもいい環境だと思っています。

半年近く船に乗ることになりますが、最近は簡単なメッセージ程度であればスマートフォンでやりとりができるので、家族や友人と連絡を取り合うこともできますよ。それに海上社員のほとんどは捕鯨シーズン以外は長期休暇となるので、ある意味メリハリのついた生活が送れるのも特徴です。私は趣味のバイクを楽しんだり、家族サービスをしたりしながら過ごしています。