SERVICE事業案内
農林水産大臣の許可のもと、領海および排他的経済水域内で鯨の捕獲を行っています。捕獲した鯨は捕獲船から母船に渡し、生物調査を実施した後に、蓄積された解体技術によって鯨製品へと生まれ変わります。刺身や缶詰、内臓類など、さまざまな鯨製品の原料を生産するために、母船には最新鋭の機械設備を導入。食の安全と品質に配慮しながら、美味しくて健康的な鯨製品を安定的にお届けしていきます。
探鯨
広大な海で鯨を発見するために、日中は多くの乗組員が双眼鏡を構えて船外の様子をチェック。また、状況に応じてソナーによる探索を行うこともあります。鯨の発見後は、捕獲可能な鯨種かどうかを確認します。
捕獲
鯨の捕獲は捕鯨船で行います。鯨を発見したら距離を測り、狙いを定めて捕鯨砲を発射します。鯨を取り逃がさないために、またいたずらに苦しめないように、一撃で仕留める腕と経験が求められる仕事です。
加工
捕鯨船で捕獲した鯨は母船に引き上げ、その場で解体・加工を開始します。鯨肉を解体しながら、肉の質や脂の乗り方、部位などを細かくチェックして分類。船内で凍結、冷凍保管していきます。
販売
冷凍した鯨肉は、市場や水産加工業社に向けて販売。そこから飲食店やスーパーに卸されて、消費者のもとに届きます。また最近は鯨製品の無人販売店「くじらストア」をつくり、販路開拓や安定供給にも積極的に取り組んでいます。さらに公益助成事業として、学校や医療現場への提供も行っています。
鯨類の資源量を推定するための目視調査やIWC(国際捕鯨委員会)との共同調査、また生物学的解明を目的とした生物調査などに当社の技術者と船を用船事業を行っています。目視調査は、日本周辺の海域から北西太平洋、南極海など幅広い海域で実施。鯨群を発見次第、鯨体の形状や噴気によって鯨種を判定し、群の頭数や気象・海象の情報もあわせた包括的なデータを収集しています。調査を通じて得られた科学データや生物学的データはIWCに提出することで、鯨類資源の管理に貢献しています。